2016年12月02日

ロシアのとてもありがたいワインとは?

“沿海”地方の銅鉱床の紹介が終わりましたので、ここで“宴会”です。
ワインで乾杯です。
ロシアには人々に「ありがてえ」「ありがてぇ」と呼ばれ続けているワインがあります。

arigate.png
ロシアのありがたいワインとは?
(注:コマの人はロシア人ではありません)

そのありがたいワインはロシア語でАлиготеと書きます。産地はクリミアКрымです。

Aligote wine.JPG
ロシアワインАлиготе(英語表記:Aligote)

アリゴテAligoteという葡萄品種から作られたワインですが、ロシア語ではアクセントの関係で「アリガテ」と発音されます。
「ありがてぇ」と呼ばれ続けているワインは、「アリガテ」という名のワインでした。

ロシアのお酒といえばウォッカが強烈なインパクトがありますが、ロシアの南側、北カフカス地方の黒海沿海にはブドウ畑とワイナリーがあります。

rus_wine_reg_260.gif
図.ロシアのワインの産地
(RussiaWineさんのWebsiteより)
https://russiawines.wordpress.com/category/russian-wine-regions/

特にクリミア半島の反対側とも言えるクラスノダール地方には多くのワイナリーがあり、黒海に面した街ノヴォロシースク市西約10kmにあるアブラウ・ドゥルソー・ワイナリーは、ロシアでもっとも有名なワイナリーです。
Abrau-Durso位置図.png
図.アブラウ・ドゥルソー・ワイナリーの位置図
(RussiaWineさんのWebsiteより)

Abrau-durso plant.jpg
図.アブラウ・ドゥルソー・ワイナリー

このワイナリーにはノヴォロシースク市から路線バス(マルシュルートカ)で行くことができます。値段はいくらか忘れましたが、バスの運賃はとても安かったです。
このワイナリーはアブラウ湖に面しており、ワイナリー見学のほか、湖でボート遊びもできます。マトリョーシカを売っているお土産屋さんやレストランもあり、観光地になっています。

さてアブラウ・ドゥルソーのワインですが、ここのワインは白のスパークリングワインが有名です。
どんな味かはワイナリーで試飲できますが、いちいち黒海まで行かなくても今はネットショップでロシアワインが買えるようになりました。

ロシア皇帝が作らせた皇帝ワイン“ソビエトシャンパン” 【ロシアワイン】アブラウドゥルソ
http://item.rakuten.co.jp/eatsales/10000754/
rakutenのロシアワイン.png

上記の楽天のサイトでは以下のとおりの紹介があります。
★特徴★
繊細な輝きを放つ黄金色。瓶内二次発酵で造られ、きめ細かい気泡が美しく長く続き、遊び心さえ感じる。花々のアロマと果物のフレッシュな風味が心地よく、後味はすっきりと優雅。食前酒にはもちろん、お祝いの席の様々な料理と楽しめる。ロシア皇帝及びその家族のみしか飲む事が許されなかった伝説のワイン。その希少さから"ロシア皇帝ワイン"や”ソビエトシャンパン"と呼ばれている。

みなさんもロシアワインはいかがですか?
ラベル:ロシア
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 11:01| Comment(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沿海地方の銅鉱床(Malakhitovoe鉱床)

ウラジオストクの北東500kmの沿海地方の北端、ハバロフスクの南150kmにMalakhitovoe銅鉱床は位置しています。
pi_met_Malakhitovoe.jpg
図.沿岸地方の鉱産図Malakhitovoe鉱床周辺の拡大(VSEGEI)

鉱床の名前は酸化銅鉱物である孔雀石Малахитを意味しています。
Malakhitovoeポーフィリー型Cu-Mo鉱床は白亜紀前期の砂岩/シルト岩および頁岩を母岩と、これらを貫く安山岩ポーフィリーおよび角礫ゾーンからなります。
変質帯の大きさは200×200mです。
鉱物組み合わせは
(1) 石英-黒雲母-緑閃石-輝石&緑廉石;
(2)石英-黒雲母-緑閃石;
(3) 石英-黒雲母-セリサイト(±緑泥石);
(4) 石英-加水雲母(+炭酸塩)
です。ストックワーク帯では(1)〜(3)の組み合わせが認められ、黄銅鉱、斑銅鉱、黄鉄鉱を伴う最大2〜3cm幅の石英-緑簾石-緑閃石細脈およびレンズ状脈からなっています。
角礫化したチャートとシルト岩は深さ100mまで試錐探鉱されています。
角礫ゾーンでの鉱石鉱物は黄銅鉱、斑銅鉱、輝水鉛鉱、黄鉄鉱を主体とし、稀に磁硫鉄鉱、キューバ鉱、硫砒鉄鉱、方鉛鉱、閃亜鉛鉱を伴います。
炭酸塩脈もしばしば黄銅鉱を伴う特徴があります。
品位はストックワーク帯のポーフィリーで0.1〜1.6%Cu,角礫ゾーンで最大0.5%Cuであるとされています(Petrachenko & Petrachenko,1985)。

ロシア地質調査研究所VSEGEIの沿海地方の鉱産図ではMalakhitovoe鉱床(501番)は銅鉱床として極めて小規模として登録されています。

引用文献
Petrachenko, E.D., and Petrachenko, R.I., 1985, Copper molybdenum mineralization in the Kuril-Kamchatka arc and the East Sikhote-Alin volcanic belt: U.S.S.R. Academy of Sciences, Far East Geological Instiute,Vladivostok, 275 p. (in Russian).
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 09:35| Comment(0) | 沿海地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする