2016年02月04日

沿海地方の金鉱床(概要)

極東ロシアの沿海地方Примо́рский крайの金鉱床について紹介していきます。沿海地方といってもなじみはないでしょうが、ウラジオストクがある州と言えば分りやすいでしょうか。
沿海地方の面積は16.6万km2、人口は約200万人です。

沿海地方.jpg
図.沿海地方の位置図と首府ウラジオストクの位置

沿岸地方の西側には三畳紀〜ジュラ紀の花崗岩体が分布しています。白亜紀〜古第三紀にかけて広い範囲で様々な組成の火成活動があり、火山深成岩帯はシホテアリンベルトと呼ばれています。
シホテアリンベルトは北はハバロフスク地方まで続き、様々なポーフィリーが産する特徴があります。沿海地方東部のシホテアリン山脈に分布するSn鉱床の鉱化年代は白亜紀後期を示し、その年代と鉱床の特徴は日本の山陽帯と類似することが指摘されています(Ishihara et al.,1997)。
ポーフィリー形成以降の新しい時代の火成岩は、主に新第三紀-第四紀の玄武岩質火山岩からなり、シホテアリンの全域に点在し、特にウラジオストク周辺や日本海岸沿いに集中しています。

沿海地方にはロシアでも有数の錫Sn-タングステンW鉱床および鉛Pb-亜鉛Zn鉱床がありますが、金Au鉱床ではあまり大きいものがありません。ロシア地質調査研究所VSEGEIによる鉱産図ではいずれのAu鉱床も小規模とされています。

沿海地方の金属鉱床.jpg
図.沿海地方の金属鉱産図(VSEGEI)


引用文献
Ishihara S., Gonevchuk G.G., Gonevchuk G.A., Korostelev P.G., Saydayn G.R., Semenjak B.I. and Ratkin V.V.(1997): Mineralization Age of Granitoid-Related Ore Deposits in the Southern, Russian Far East., Resource Geology,4 7(5), 255-261.
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 09:12| Comment(0) | 沿海地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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