2016年05月07日

極東ロシアの原油・天然ガス資源

2016年5月6日、ロシアのソチで開かれた日ロ首脳会談で、安倍晋三首相は経済分野を柱とする8項目の協力プランをプーチン大統領に提示しました。エネルギー分野の協力計画も織り込まれ、ますます日本に近い極東ロシアのエネルギー資源が着目されます。
極東ロシアのエネルギー資源と言えば、まずサハリンの原油・天然ガスを思い浮かべる方も多いと思います。
このブログでは、ロシア地質調査研究VSEGEIのデータから、極東ロシアの原油・天然ガスを紹介します。

極東ロシアの原油・天然ガス分布.jpg
図.極東ロシアの原油・天然ガス鉱床(VSEGEI)
原油・天然ガス凡例.jpg
図.凡例

凡例には原油нефтяное〜ガスгазовоеの鉱床について、その規模に応じてシンボルで示しています。分布図を見ると、やはりサハリン島北部に多くの油田があることが分かります。下図にサハリン島北部、オハ地区の拡大図を示します。海岸沿いに多くの油田があると共に、海底にも大きな油田があります。
サハリン拡大.jpg
図.サハリン島北部の原油・天然ガス鉱床(VSEGEI)

またサハリン島北部では原油と天然ガス混じりの鉱床が多いことから、石油パイプラインとガスパイプラインがそれぞれ、サハリン島南部方面(プリゴロドノエ)と極東ロシア積み出し港(ウラジオストク方面)に伸びています。
東シベリア・極東ロシアのパイプライン.png
図.東シベリア・極東ロシアのパイプライン(荒井、2014)

次に紹介するのはサハ共和国南部のヤクーチャ地区です。ここにはチャヤンダガス田があります。このガス田はまだパイプラインがつながっていませんが、パイプラインを敷設する計画があります。
ヤクーチャ地区拡大.jpg
図.ヤクーチャ地区の原油・天然ガス鉱床(VSEGEI)

極東ロシアで原油・天然ガス鉱床は以下にもあります。
・サハリン島南部、ユジノサハリンスク周辺(ガス田)
・カムチャッカ半島西側(ガス田)
・チュクチ自治管区南部、アナデイリ南部(油田)
・サハ共和国ヤクーツク西部(ガス田、パイプラインあり)

また最近では極東ロシアの北極海の原油・天然ガス資源が着目されています。
ロシア石油大手のGazpromによるロシアの油田・ガス田分布図を見ると、チュクチ自治管区の北側の海、チュクチ海と呼ばれる北極海にも原油があります。
ロシア油田分布(gazprom-neft.ruに加筆).png
図.ロシアの油田・ガス田地帯の分布(gazprom-neft.ru)
ロシア油田分布の凡例.png
図.凡例の拡大



引用文献
荒井智裕(2014):どこに向かうのかロシア−東方に敢然と流れ出す石油天然ガス−.石油・天然ガスレビュー.2014.9 Vol.48 No.5.p55-67.
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 23:52| Comment(0) | 地下資源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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