2016年06月09日

ロシアのモリブデン生産量は世界何位?

地下資源の産出量国別ランキングは、今回、レアメタルの一つであるモリブデン(元素記号Mo)を紹介します。
モリブデンは二硫化モリブデンが潤滑油やエンジンオイルの添加剤に用いられることがありますが、メインの用途は各種合金鋼の添加元素に利用され、硬化を高めるために使用されます。
それではアメリカ地質調査所のデータから、2014年のモリブデン産出量を見てみましょう。
モリブデン生産量ランキング表.pngモリブデン生産量ランキング図.png

モリブデン生産量第一位は中国でした。次にアメリカ、チリ、ペルーと続き、ロシアは世界第8位の4,800トン(世界シェア2%)の生産量でした。
モリブデンの鉱物はいろいろがありますが、モリブデンの資源としては重要なのは輝水鉛鉱Molybdeniteです。モリブデンの鉱山には主に2種類あります。輝水鉛鉱を主体とするプライマリーMo鉱山と、斑岩銅鉱床で銅精鉱の副産物として回収されるバイプロダクトMo鉱山の2種類です。
2011年Mo操業山.jpg
図.2011年の主要Mo操業鉱山(中山、2013)

モリブデン生産量第1位の中国は90%以上がプライマリーMo鉱山です。第2位のアメリカは両方あります。第3位のチリ、第4位のペルーはほとんどがバイプロダクトMo鉱山です。

世界第8位のロシアでは主要なMo鉱山は、2つのプライマリーMo鉱山があります。上図の36番のSorsky鉱山、37番のZhireken鉱山です。いずれの鉱山もSRK社というロシアのモリブデン生産会社により、オーピンピットにて採掘が続けられている鉱山です。

Sorsky鉱床は1937年に発見され、1950年より採掘がはじまりました。現在の年間採掘量はおよそ10Mtです。
Zhireken鉱床は1958年に発見され、1961-66年に一時採掘されました。1988年以降採掘が再開され、現在の年間採掘量はおよそ4Mtです。

ロシアのモリブデン生産量は世界何位?
(答え)2014年は世界第8位。ロシアの主要モリブデン鉱山はSorsky鉱山、Zhireken鉱山の2つ(プライマリーMo鉱山)。

引用文献
USGS(2016):Mineral Commodity Summaries 2016 MOLYBDENUM.
中山健(2013):モリブデン、タングステンおよびバナジウム 資源の存在状況と探査・生産動向.平成24年度(第10回)金属資源関連成果発表会.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構.平成25年3月.頁29.
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 11:13| Comment(0) | 生産量国別ランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]