2016年08月24日

カムチャッカ地方の銅鉱床(Kirganik鉱床)

ペトロパブロフスク-カムチャッキーより北に250kmにあるKirganik鉱床(Kirganikskoe)を紹介します。

Kamchatka porphyry.png
図.カムチャッカ地方のポーフィリー型銅鉱床位置図(Mihalasky et al.,2010)

Kirganik鉱床は鉱染状鉱石とCu-Au 細脈状からなる銅のポーフィリー型鉱床で、鉱床は標高1700m以上の急峻な山地にあります。
Kirganik鉱床の地質平面・断面図を下図に示します。

Kirganik鉱床地質図.png
図 .Kirganik 鉱床平面・断面地質図(Zvezdov,1997)

ポーフィリー鉱床は母岩の白亜紀後期珪質火山岩類に貫入した厚さ100〜300m の形状を示し、延長は約1,200mあります。
主要鉱物は黄鉄鉱、黄銅鉱、磁鉄鉱、斑銅鉱、輝銅鉱、赤鉄鉱です。
高品位銅鉱は黒雲母変質、カリ長石変質を受けています。
また1%Cu 以上を示す高品位鉱の輝銅鉱-黄銅鉱-斑銅鉱を含む鉱石ではAuが含まれています。

カムチャッカ研究会(2000)によると、本鉱床は1950年代に鉱化露頭が発見され、トレンチ調査や浅所の試錐探鉱が実施されました。
1970年代には、地化学探査や物理探査が行われたほか、30を超えるトレンチ調査、試錐22孔が実施されました。
鉱業権は探鉱採掘権としてBHPが75%、Kamchatka Geological Committeeが25%のJVが所有していたとのこと。
鉱量は約250Mt@0.34%Cu,0.13g/tAuとされています。

本鉱床の北西約10kmにはKhimと呼ばれるCu-Au 鉱徴地があります。北数kmにはSukhoe(Icha)と呼ばれる鉱徴地、東数kmにはLazurnyと呼ばれる鉱徴地があります。
カムチャッカ中央部の鉱床群.png
図 .カムチャッカ中央部の鉱床群

引用文献
Mihalasky et al.(2010): Porphyry Copper Assessment of Northeast Asia−Far East Russia and Northeasternmost China. U.S. Department of the Interior U.S. Geological Survey.
Scientific Investigations Report 2010–5090–W.p118.
Zvezdov V. S.(1997): Geology and Genesis of the Kirganik gold-copper Deposit in Kamchatka. Otechestv. Geol. Vol.5, p13-17(in Russian).
カムチャッカ研究会(2000):カムチャッカ研究会平成12 年度現地視察団現地視察報告書「鉱物資源セミナー」.平成12 年10 月.


ラベル:カムチャッカ
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 09:32| Comment(0) | カムチャッカ地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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