2016年09月07日

カムチャッカ地方の銅鉱床(Malakhitovoe鉱床)

カムチャッカ地方の首府であるペトロパブロフスク・カムチャツキー(地元の人は単に”ペトロ”と呼んでいます)から北北西に約230kmのところに、Malakhitovoeと呼ばれる銅鉱床があります。
沿海地方にも同じ名前のMalakhitovoe鉱床がありますが、鉱床の名前は酸化銅鉱物である孔雀石Малахитを意味しています。

Kamchatka porphyry.png
図.カムチャッカ地方のポーフィリー型銅鉱床位置図(Mihalasky et al.,2010)

Malakhitovoe 鉱床はサブアルカリ質花崗岩ポーフィリーに発達する銅−モリブデン細脈で特徴づけられ、コンタクト部が高品位部となっています。
ストックおよび母岩ともセリサイト化、緑泥石化、珪化変質が認められ、鉱染および細脈状に鉱石鉱物を含みます。

鉱体の中心部は珪化及びカリ長石に富む低品位黄銅鉱−輝水鉛鉱鉱石であり、品位は0.03%Cu,0.008%Mo とされます。
石英脈は通常幅1 cm 程度で稀に幅40cm に達し、粗粒の輝水鉛鉱を含みます。
輝水鉛鉱には最大400ppmのレニウムReが含まれます。
高品位の露頭は200〜300×600mの範囲で認められ、その品位は0.4%Cu, 0.02%Mo とのことです。
また酸化帯は平均0.55%Cu,0.021%Mo とされ、局所的には1.26%Cu,0.1%Mo に達します。
どのくらいの鉱量があるか不明ですが、小規模〜中規模の鉱床として分類されることもあります。

引用文献
Mihalasky et al.(2010): Porphyry Copper Assessment of Northeast Asia−Far East Russia and Northeasternmost China. U.S. Department of the Interior U.S. Geological Survey.
Scientific Investigations Report 2010–5090–W.p118.
ラベル:カムチャッカ
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 10:12| Comment(0) | カムチャッカ地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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