2016年10月13日

沿海地方の銅鉱床(概要)

極東ロシアの沿海地方Приморский крайの銅鉱床について紹介していきます。
沿海地方といってもなじみはないでしょうが、ウラジオストクがある州と言えば分りやすいでしょうか。
沿海地方の面積は16.6万km2、人口は約200万人です。

沿海地方.jpg
図.沿海地方の位置図と首府ウラジオストクの位置

沿岸地方の西側には三畳紀〜ジュラ紀の花崗岩体が分布しています。
沿岸地方の東側には白亜紀〜古第三紀にかけて広い範囲で様々な組成の火成活動があり、火山深成岩帯はシホテアリンベルトと呼ばれています。
シホテアリンベルトは北はハバロフスク地方まで続き、様々なポーフィリー鉱床が分布します。

シホテアリンのPoベルト.png
図.沿岸地方〜ハバロフスク地方のポーフィリーベルト(Mihalasky et al.,2010)

沿海地方にはロシアでも有数の錫Sn-タングステンW鉱床および鉛Pb-亜鉛Zn鉱床がありますが、銅鉱床ではあまり大きいものがありません。
これまでに開発された銅鉱床はなく、Vostok-2 W-Cuスカルン鉱山でタングステン精鉱と共に副産物として銅精鉱が生産されているのみです。

ロシア地質調査研究所VSEGEIの鉱産図を見ても、錫やタングステンは大規模な鉱床がありますが、銅鉱床は小規模なものしかありません。
沿海地方鉱産図.jpg
図.沿岸地方の鉱産図(VSEGEI)

これから沿海地方の銅鉱床や鉱徴地を紹介していきます。

引用文献
Mihalasky et al.(2010): Porphyry Copper Assessment of Northeast Asia−Far East Russia and Northeasternmost China. U.S. Department of the Interior U.S. Geological Survey.
Scientific Investigations Report 2010–5090–W.p118.
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 09:12| Comment(0) | 沿海地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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