2016年11月30日

沿海地方の銅鉱床(Sukhoi Creek鉱床)

Sukhoi Creek鉱床は沿海地方の北端、ウラジオストクから北東に730kmにあります。
むしろハバロフスクの方が近いです。
ハバロフスクのから東に約230kmのところにこのポーフィリー型銅鉱床は位置します。
シホテアリンのPoベルト.png
図.沿岸地方〜ハバロフスク地方のポーフィリーベルト(Mihalasky et al.,2010)

Mihalasky et al.(2010)ではSukhoi Creekという鉱床名ですが、ロシアではSukhoi Logと呼ばれています。乾いた渓谷(水無し川)という意味です。
でもGoogle Earthで確認すると、川には水が流れているように見えます。
ロシアではSukhoi Logという別の金鉱床もありますが、この鉱床は未開発の銅鉱床です。


Sukhoi Creek鉱床は、白亜紀前期の堆積岩とその上位の白亜紀後期の火山岩類を貫く花崗岩質貫入岩からなる鉱床で、数百mにわたる変質帯があります。
鉱化作用は著しく熱水変質を受けた花崗閃緑岩や花崗岩類に関連しています。
そしてK/Ar 年代測定により鉱床は73Maに形成されたことがわかっています。
鉱石鉱物は黄銅鉱、輝水鉛鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、錫石、灰重石と黄鉄鉱です。

花崗岩質貫入岩には一部、グライゼンが伴われ、少量のSn,W 鉱物を随伴するのが特徴的です。
地表での品位は0.2%Cu,0.01%Moとされ(Petrachenko et al.,1988)、品位は低いですが、深部は探鉱されていません。

引用文献
Mihalasky et al.(2010): Porphyry Copper Assessment of Northeast Asia−Far East Russia and Northeasternmost China. U.S. Department of the Interior U.S. Geological Survey.
Scientific Investigations Report 2010–5090–W.p118.
Petrachenko, R.I., Oleinikov, A.V., and Petrachenko, E.D.,1988, Ore in Cretaceous to Paleocene plutonic complexes of the northern Sikhote-Alin Area, in Vlasov, G.M., ed., Porphyry-type mineralization in the Russian Far East: U.S.S.R. Academy of Sciences, Institute of Tectonics and Geophysics, Vladivostok, p.75-93 (in Russian).
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 07:51| Comment(0) | 沿海地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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