2016年03月05日

ハバロフスク地方の金鉱床(まとめ)

ハバロフスク地方にはロシア地質調査研究所VSEGEIによると鉱徴地も含めて180以上の金鉱床があります。その中で代表的な鉱床を本ブログで取り上げました。
Khakanja鉱床(Polymetal International Plcにより採掘中)
Yurievskoye鉱床(Polymetal International Plcにより採掘したが現在休止中)
Svetloye鉱床(Polymetal International Plcにより開発中)
Avlayakan-Kirankan鉱床(Polymetal International Plcが開発検討中)
Mnogovershinnoe鉱床(Highland Gold Mining Ltdにより採掘中)
Belaya Gora鉱床(Highland Gold Mining/Barrick Goldにより採掘中)
Albazino鉱床(Polymetal International Plcにより採掘中)
Kutyn鉱床(Polymetal International Plcが探鉱中)
Malmyzh鉱床(IG Copper/Freeport McMoranにより探鉱中)
生産金量が大きい鉱床はMnogovershinnoe鉱床でしたが、主要鉱脈はだいぶ掘りつくされた感があります。可採鉱量と年間の鉱石処理量から考えると、マインライフは長くありません。
極東ロシアで最も開発が期待されるのはMalmyzh鉱床です。この鉱床は極東ロシア最大規模の斑岩銅鉱床とされ、更に若干ながら金を伴うことから鉱石に副産物としての付加価値があります。鉱床規模が大きいので、低品位でも埋蔵金量は283tと大きいです。まだ十分な探鉱はなされていないようで、埋蔵金量は今後さらに増える可能性も秘めています。
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ハバロフスク地方の銅・金鉱床(Malmyzh鉱床)

ハバロフスク市の北東215kmに位置しているMalmyzh(またはMalmyzhskoe)鉱床は、銅を主体とする未開発の斑岩銅鉱床ですが、若干ながらも金を伴います。この鉱床は極東ロシア最大の斑岩銅鉱床とされ、鉱量が大きいため、金品位が低くても埋蔵金量は大きいものとなっています。

極東ロシアの鉱床はアクセスやインフラが悪いことがほとんどですが、このMalmyzh鉱床は周辺に舗装道路・高速道路や高圧電線が通り、更にアムール川も近く水運も期待できます。極東ロシアでは珍しくアクセス・インフラが良好な案件と言えます。権益を持っているのはオペレーターであるIG Copper(51%)とFreeport McMoran(49%)です。IG Copperの筆頭株主(42.2%)であるEurasian MineralsによるMalmyzh位置図を示します。

Malmyzh位置図.jpg
図.Malmyzh鉱床位置図

Malmyzh鉱床については、1960年代のCu-Auの地化学異常から斑岩銅鉱床の存在が予測されていました。
2006年に斑岩銅のターゲットとして、Freeport McMorが探鉱を開始し、以降3年間の探鉱で、地化学探査、物理探査を実施し、10ヶ所のターゲットを抽出した上で、4ターゲットで試錐1,126m@8孔を実施しました。その後、カナダFortress Mineralsが参入し、51%の権益を獲得しました。現在はIG Copperが権益を引き継いでいます。

Malmyzh鉱床の母岩は変質を受けたシルト岩および砂岩の堆積岩類であり、これらを白亜紀の閃緑岩〜花崗閃緑岩質の含銅金斑岩が貫きます。本地域の露出は良くなく、ほとんどのエリアは薄い沖積層および崖錐堆積物に覆われます。
 斑岩銅鉱床のターゲットは16km×5kmの広範囲に現在までに14ヶ所のターゲットエリアが抽出されています。薄い土壌および植生に覆われた深部の露出していない潜頭性の斑岩銅鉱床が主なターゲットです。
 Cu-Auの鉱化は斑岩のみならず、母岩である変質したストックワークが発達した堆積岩でも認められます。鉱化は地表から2〜50m下から始まる輝銅鉱を主体とした富化帯ゾーン、黄銅鉱に富むゾーン、黄銅鉱-斑銅鉱-磁鉄鉱ゾーンなどからなります。

Freeportが実施した試錐はどれも深度200m程度で深くまでは探鉱されていませんでした。主な着鉱は215m@0.34%Cu,0.03g/tAuや 195.6m@0.39%Cu,0.29g/tAuでした。2010年にFortress Minerals社が実施した試錐では、高品位部は捕捉されていないものの、孔底まで鉱化が継続している孔が多く得られました。代表的な着鉱は444.7m@0.36%Cu, 414.2m@0.36%Cuなどです。地上磁気図に試錐結果をプロットした関係図を下図に示します。
Fortress Mineralsの試錐.jpg
図. Fortress社による試錐結果

その後の試錐調査でCentralエリアにて0.5%Cuを超える着鉱を捕捉されています。代表的な着鉱は406.7m@0.52%Cu,0.29g/tAu、255.5m@0.57%Cu,0.17g/tAuなどです。更に調査が進み、Centralエリアよりも北東にあるValleyが最も規模が大きいことが判明しました。鉱区東部のターゲットであるFreedomも規模が大きいことが分かりました。2014年までに70,667.8m@211孔の試錐が実施され、現在の各ターゲットの鉱量は以下のとおりです。
IG Copper.jpg
図. 各ターゲットの鉱量

探鉱が進むにつれて、Centralと呼ばれたエリアが鉱床の中央ではなくなりました。こう言うこともよくあることです。
主要4ターゲットの合計の埋蔵鉱量は換算カットオフ0.3CuEq%として1,661Mt@0.34%Cu%,0.17g/tAuとなっています。2015年8月には連邦地下資源利用庁(Rosnedra)がMalmyzh鉱床の発見確認証明書を交付しています。
Malmyzh鉱床の金品位は低品位ですが、鉱床規模が大きいため埋蔵金量は283tとなります。ですので、これまで紹介したハバロフスク地方の金鉱床よりも、Malmyzh鉱床の方が埋蔵金量は多いです。

Malmyzh鉱床の銅品位は低いですが、副産物として金が含まれること、鉱床の高品位部が地表付近にありオープンピット採掘の剥土比が低いこと、アクセス・インフラが良いことから、開発に向けて有利な点があります。鉱石年間処理能力3,000万t、マインライフは37年の鉱山が創設され、2,500人以上の雇用が創出されることが期待されるとの報道もあります。
2016年にも地質調査完了に向け試錐調査が行われます。追加調査で鉱量が増える可能性が十分にあると小生は考えています。
ラベル:極東ロシア
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2016年02月23日

ハバロフスク地方の金鉱床(Kutyn鉱床)

Kutyn鉱床はオホーツク海より10q南に位置する金鉱床であり、1970年代より砂金が知られていました。
1979年に山金が発見され、2004年から2007年にかけて、トレンチ調査や試錐探鉱などの精力的な探鉱が実施されました。2011年にPolymetal社が権益を獲得しました。
鉱床の母岩は炭酸塩鉱物-セリサイト-石英で特徴づけられる交代接触岩となっており、硫化物-石英脈が延長2〜3qにわたる主に7つの鉱化帯で認めらます。鉱化帯は急傾斜であり、幅は3〜7m、地表付近から深度30〜60mは酸化帯となっています(下図)。

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図.Kutyn鉱床断面図(Polymetal International Plc website)

自然金は黄鉄鉱と共生し一般にとても細粒です。石英脈中の硫化鉱物は黄鉄鉱および硫砒鉄鉱を主体とし、その割合は3〜5%に達します。2012年末の可採鉱量は3.6Mt@3.3g/tAuが計上されています。この鉱床はまだ未開発です。
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2016年02月21日

ハバロフスク地方の金鉱床(Albazino鉱床)

Albazino鉱床はアムール川下流の町Nikolaevsk na Amureより西方約200qに位置する金鉱床で、2011年よりPolymetal International Plcが露天掘り操業を行っています。

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図.Albazino鉱床位置図(Polymetal International Plc website)

Albazino鉱床は1890年代より漂砂型金鉱床として知られていました。Polymetal社は2006年に総額7MUSDで鉱区をLocal Minerより購入し、探鉱を開始しました。
Albazino鉱床は硫化物に乏しく、鉱石鉱物は自然金、黄鉄鉱、硫砒鉄鉱となっています。顕微鏡スケールで確認すると、自然金のほとんどは黄鉄鉱、硫砒鉄鉱と共生しています。
母岩は砂岩とそれを貫く岩脈からなります。金鉱化が強いのは褶曲に伴うゾーンであり、細脈群が卓越する10〜30m幅のゾーンとなっています。
2015年1月1日時点の可採鉱量は16.22Mt@5.1g/tAuとなっています(Polymetal International Plc website)。2014年の操業実績は、選鉱処理1.609Mt@4.8g/tAu、金回収率87.6%、含金精鉱生産量136Kt@50.0g/tAuでした。
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図.Albazino鉱床オープンピット(Polymetal International Plc website)

Albazino鉱床の金は通常のシアンリーチングでは溶けづらいため、浮選により含金精鉱を生産しています。生産した精鉱はAmurskのPOXプラントまで輸送されます。マインライフは2030年までとなっています。
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2016年02月14日

ハバロフスク地方の金鉱床(Belaya Gora鉱床)

Belaya Goraとはロシア語で白い山を意味しています。現在Highland Gold MiningとBarrick Gold社の共同会社により露天掘り採掘にて操業が行われています。
鉱床はアムール川河口の町Nikolaevsk na Amureより未舗装道路で55q北側に位置しており、先の記事のMnogovershinnoe鉱床より66km南に位置しています。

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図.Belaya Gora鉱床位置図(佐藤ほか、1996)

鉱床周辺には始新世の玄武岩質火山岩が広く分布し、これを貫く漸新世のトラカイト質貫入岩体に金の鉱化が見られます。この岩体が珪長質でかつ変質を受けて白くなっているため白い山Belaya Goraという名がつけられました。
最も大きなBelogorsky岩体は直径800mの規模を持ち、下部に向かって小さくなる茸状の形状をなします。周辺の珪長質な凝灰岩や溶岩との接触部は角礫化しています。貫入岩体と周辺の火山岩類とで8km2にわたって熱水変質を受け、石英・ディッカイト・加水雲母・氷長石などの組み合わせに変わっています。
鉱床はこの変質帯に胚胎する網状石英脈からなり、コロフォーム状、縞状、角礫状の石英脈がしばしば確認されます。鉱石鉱物は自然金の他に黄鉄鉱、白鉄鉱、硫砒鉄鉱、黄銅鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、輝銀鉱や銀硫塩鉱物、少量のマンガン重石、錫石、辰砂などを含みます。金品位は0.5〜36g/tで、比較的高品位の部分が幅100〜150mでNE-SW方向に500m伸びた地帯にポケット状に分布します。

鉱床は1898年に発見され、1930年代から1940年初頭にかけて小規模な採掘が実施された実績もあります。1970年代から1980年代にかけて探鉱が実施されました。2005年にBelaya Goraの鉱区は入札となり、Highland Gold Miningが応札しました。現在の権益はBarrick Gold Corporation:Highland Gold Mining=50:50となっています。
Highland Gold Miningは2010年11月より操業を再開し、含金酸化鉱をMnogovershinnoe鉱床のプラントまで輸送していました。2011年よりBelaya Goraでの処理プラント(年間処理量150万トン)の建設を開始し、2014年の春に新プラントでの商業生産が始まりました。2014年のプラント処理鉱石は1.23Mt@1.58g/tAuでした。
2014年12月末時点での可採鉱量は3.18Mt@4.2g/tAuです(Highland Gold Mining website)。

引用文献
佐藤興平・Rodionov S.M.・円城寺守(1996):シホテアリン北端の金鉱床ムノゴベルシンノエ.地質ニュース501 号,頁37-44.
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2016年02月13日

ハバロフスク地方の金鉱床(Mnogovershinnoe鉱床)

現在はロシアのHighland Gold Mining Ltdにより稼行中であるMnogovershinnoe鉱床を紹介します。鉱床はシホテアリン地域で最大の金鉱床とされ(佐藤ほか、1996)、アムール川河口の町Nikolaevsk na Amureより未舗装道路で132q北側に位置しています。

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図.シホテアリン最北部の地質概略(佐藤ほか、1996)

鉱床は1959年に発見され、本格的な探鉱は1963年より開始されました。1991年より商業生産が始まりましたが、技術的な理由と改善のための資金不足のため1997年に一度休山となりました。1999年に現在のオーナーであるHighland Gold Mining 社が権益を獲得し、金鉱床の再開発を実施しました。
Mnogovershinnoe鉱床は接触変成帯中に産する複数の含金石英脈群からなります。鉱脈の母岩は後期白亜紀の安山岩質火山岩類あるいはその下位にあるジュラ紀の付加体堆積岩で、強い変質を受けています。
鉱脈の規模は、走向方向50〜2,000mで傾斜方向には200〜400mまで確認されており、脈幅は1〜40mです。これまで50条近くの石英脈が発見されていますが、採掘対象となっているのは2つの鉱脈群で、メイン鉱体であるGlavnaya鉱脈と北に位置するPromezhutochnaya鉱脈があります。
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図.Mnogovershinnoe鉱床周辺地質図(Noklerberg et al.,2005)

Glavnaya鉱脈とPromezhutochnaya鉱脈のさい面図と鉱体平均Au/Ag値を下図に示します。
鉱床さい面図と鉱体平均AgAu値.jpg
図.鉱床さい面図と鉱体平均Au/Ag値(Fatyanov et al., 2010)

金は石英脈とその周辺の珪化変質帯に自然金として含まれ、場所によっては最大1,000g/tAuに達することもあるそうです。品位は脈の中心部で高い傾向がありますが、富鉱部の形状は複雑で、石英脈と一致するわけではないとのこと。珪化変質帯は石英の他に少量のセリサイトや黄鉄鉱を含む岩石で、原岩の構造はほとんど残っておらず、不規則な石英細脈も多産します。この変質帯は幅40mにも及び、石英脈と共に露天掘りによる採掘が可能となっています。

鉱石中の金粒の大きさは通常0.2o以下ですが、稀には肉眼で容易に見える大粒もあります。自然金以外の金属鉱物としては、黄鉄鉱、四面銅鉱、硫砒鉄鉱、黄銅鉱、磁硫鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、輝水鉛鉱などが認められますが、黄鉄鉱以外は微量で、Cu・Pb・Znの含有量は0.02%以下です。
Au:Ag比は1:2程度であり、Agに乏しい鉱床と言えます。鉱脈は直交するNW-SE系の多数の断層や岩脈に切られており、岩脈は断層に沿って貫入しています。一部の貫入岩には珪化やセリサイト化を受けた岩脈もあり、鉱化の時期にも貫入した可能性が考えられています(Fatyanov et al., 2009)。

Highland Gold Mining 社のホームページによると、Mnogovershinnoe鉱床の2014年12月末時点の埋蔵鉱量は合計2.40Mt@3.83g/tAuとなっています。一方、2014年の処理鉱石量実績は1.37Mt@3.04g/tAuでした。

引用文献
佐藤興平・Rodionov S.M.・円城寺守(1996):シホテアリン北端の金鉱床ムノゴベルシンノエ.地質ニュース501 号,頁37-44.
Noklerberg et al.(2005): Metallogenesis and Tectonics of the Russian Far East, Alaska, and the Canadian Cordillera. U.S. Geological Survey., Professional Paper 1697.
Fatyanov I.I., Khomich V.G. and Boriskina N.G.(2009) : Reconstruction of the Ore-Forming System in the Mnogovershinnoe Gold-Silver Deposit (Lower Amur River Region) Based on the Structure of the Ore-Bearing Zones and Isotopic Studies. Russian Journal of Pacific Geology, Vol.3(1), pp19-27.
Fatyanov I.I., Khomich V.G., and Borskina N.G. (2010): Hidden Mineralogical and Geochemical Zonation of Low-Sulfide Gold-Silver Mineralization (Mnogovershinnoe Deposits, Lower Amur Area). Doklady Earth Science, vol.435(1), pp1456-1549.
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ハバロフスク地方の金鉱床(Avlayakan-Kirankan鉱床)

オホーツク海に面したKiran村(約600人)より110km北方にAvlayakan-Kirankan金鉱床の鉱区(面積323q2)がPolymetal International Plcにより設定されています。該当鉱区は1960年前半から漂砂型鉱床として生産があり、低硫化型の鉱脈型金鉱床は1974年に発見されました。1980年代および2000年代前半に重点的に探査が行われた結果、Avlayakan鉱床、Kirankan鉱床を含む複数の衛星鉱体を捕捉するに至りました。

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図.Avlayakan-Kirankan位置図(Polymetal International Plc website)

鉱脈中のAu/Ag比は脈によってばらつきが大きいです。金は主に単体として存在し、銀はほとんどが硫化物として産します。脈幅は2〜10m、急傾斜な脈が多いです。これまで20条もの鉱脈が発見され、最も探鉱が進んでいるAvlayakan鉱床では6条もの鉱脈が走向延長合計1,600mに及び、深部延長は50〜200mまで確認されています。Avlayakan鉱床のNorth-Eastゾーンのさい面図を下に示します。

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図. Avlayakan鉱床さい面図(Polymetal International Plc website)

Polymetal International Plcはチーリング試験で高成績を残せたことから、シアンリーチングによるヒープリーチングによる開発を想定しています。埋蔵鉱量は1,283Kt@10.0g/tAu,65g/tAgです(Polymetal International,2010)。

引用文献
Polymetal International(2010):News Release, Polymetal agrees to acquire Avlayakan and Kirankan gold and silver deposits along with exploration licenses for the two adjacent properties.Saint-Petersburg, Russia, September 20, 2010
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2016年02月11日

ハバロフスク地方の金鉱床(Svetloye鉱床)

Svetloye鉱床はオホーツク海に面した村Ulyaより約180qの道程で達する金鉱床で、珪化岩で特徴づけられる高硫化型浅熱水性鉱床です。鉱床は1973年に発見されています。

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図.Svetloye鉱床位置図(Polymetal International Plc website)

Auの土壌地化学異常を伴うEmmy, Elena, Ludmila, Larisa, Tamaraなどの複数の鉱化帯があります。

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図. Svetloye鉱床の土壌地化学異常図(Polymetal International Plc website)

ほとんどの金は多孔質な珪化岩に鉱染した微細な粒子として存在します。空隙のサイズはパミスサイズの小さなものから晶洞となっているものまで様々です。さらに空隙が玉髄質石英で満たされるものもあります。珪化岩は明礬石とディッカイトを含み、重晶石および鉄明礬石を伴います。
含金珪化帯は地表では真幅20〜120mのフラットなレンズ状として産します(断面図を下に示します)。最大のElena鉱体では珪化岩体は直径800×100〜250mのサイズを持ち、その厚さは最大150mに達します。高品位部は角礫部に隣接しています。

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図.Svetloye鉱床Elena, Tamara, Lydmilla鉱体の地質断面図(Mishin,2011)

Elena,Emmy,Tamaraの主要3鉱体で、可採鉱量は7,320Kt@2.8g/tAu,3.5g/tAgが計上されています(Polymetal International Plc website)。
現在Svetloye鉱床はPolymetal International Plcにより開発中で、2017年の生産開始、2018年からのフル生産が予定されています。

引用文献
Mishin L.F.(2011):Secondary Quartzites and Their Relation to Gold Mineralization at the Svetloe Deposit, Ul’ya Trough, Okhotsk-Chukotka Volcanic Belt., Russian Journal of Pacific Geology, vol.5(4), pp298-312.


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2016年02月08日

ハバロフスク地方の金鉱床(Yurievskoye鉱床)

Yurievskoye鉱床はPolymetal International Plcが権益を有する鉱床であり、オホーツクの町から道路で約136kmのところに位置しています。
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図.Yurievskoye鉱床位置図(Polymetal International Plc website)

鉱床は氷長石-石英、石英脈からなり玉髄、重晶石、熱水性雲母、緑泥石を随伴します。鉱石鉱物は鉱染状で割合は1〜3%であり、黄鉄鉱、磁硫鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、黄銅鉱、硫砒鉄鉱、銀硫塩鉱物、針銀鉱、自然金からなります。脈幅は0.5〜15m、走向延長は700m、深部延長は350mであるが、深部に向かって品位が低下する傾向があります。
母岩は安山岩、玄武岩、イグニンブライト、デイサイト質凝灰岩などの白亜紀の火山岩であり、鉱床は4つの断層の交差部に位置している。
2007年よりオープンピット採掘が開始され、2010年より坑内掘りを開始しました。2012年に鉱量枯渇のため操業を停止しています。
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ハバロフスク地方の金鉱床(Khakanja鉱床)

ハバロフスク地方の金鉱床のトップバッターとしてKhakanja (またはKhakandzhinskoe) 鉱床を取り上げます。Khakanja鉱床はオホーツク海の面した町オホーツクOkhotskより未舗装道路で北に118qに位置する金鉱床で、現在ロシアPolymetal International Plcにより採掘が行われています。
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図.Khakanja鉱山位置図(Polymetal International Plc website)

母岩はカオリン-石英、熱水性雲母-石英組み合わせを含む交代接触岩であり、破砕帯に沿って多数の含Au-Ag脈が分布します。緩傾斜で広く分布する石英に富む鉱化帯は3カ所で認められており、厚さは1m〜40mです。
鉱脈は石英、氷長石、熱水性雲母、炭酸塩鉱物を主体とし、黄鉄鉱、輝銀鉱、方鉛鉱、自然銀、自然金を随伴します。金はほぼ単体で存在するのに対し、銀はほとんど硫化物として産します。
地表から約100mは酸化帯となっており、鉱化帯は深度200mまで確認されています。
現在の採掘品位はおよそ3.5g/tAuです。操業は2003年よりオープンピットにて行われ、現在はープンピットと坑内掘りにより採掘が行われています。マインライフは2018年まで予定されています。
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図. Khakanjaオープンピット(Polymetal International Plc website)
posted by 日露資源ポテンシャル研究所 at 09:24| Comment(0) | ハバロフスク地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする